シート防水とは?
シート防水とは(塩化ビニール・合成ゴム)
シート防水とは、塩化ビニールや合成ゴムでのシートを貼る防水工事で、密着工法と機械固定工法の2工法があります。
広い面積でも一度に防水処理ができるので屋上や陸屋根に施工されます。
それぞれの工法の違いや、シートの違いのメリット・デメリットをみていきましょう。
塩ビシートと合成ゴムの違い
耐用年数や見た目に違いがあります。
☆塩ビシートの場合
・耐用年数10~20年
・厚さ1.5~2.5mm
・伸縮性が低い
・表面に凸凹がない
☆合成ゴムの場合
・耐用年数10~15年
・厚さ1.2~2mm
・ゴム特有の弾力
・表面に細かい凸凹がある
塩ビシートの方が耐用年数も長く、分厚いので劣化しにくいということになります。
ですので、シート防水を依頼する際は、事前にどちらのシートを使うかを業者に確認しましょう。
シート防水のメリット・デメリット
メリット
・シート防水は、シートの厚みが一定で一気にまとめて施工できるので、工期が短くなります。
・熱や紫外線に強いので、耐用年数が長くなります。
デメリット
・シート防水で機械固定工法の場合は、ディスクという金具を接着の際にドリルを使うため、大きな騒音がします。
・防水シートを一気に敷くため、施工箇所に凸凹があると隙間ができ、水が浸入してしまう可能性があるので複雑な形状の下地材には不向きになります。
密着工法
密着工法とは、下地に専用の接着剤を塗りシートを接着する工法です。
防水シートが下地に密着するので、下地からづれることがないです。
下地を乾燥させる必要があるため、すでに雨漏りをいている部分には不向きになります。
機械固定工法
機械固定工法とは『固定ディスク』と呼ばれる専用の機械で、下地と防水シートを接着する工法です。
下地とシートの間に隙間ができるため、下地の乾燥は必要ではないので、すでに雨漏りをしている部分にも施工可能になります。
・固定ディスク取り付け
・塩ビシート貼り付け
・固定ディスク誘導加熱処理
・完了